拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿』 
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観劇記 あまご 
2020年11月28日 
伊丹アイホール
修正版 
作・演出/ 坂手洋二
出演/ 猪熊恒和  大西孝洋  鴨川てんし 川中健次郎  円城寺あや 中山マリ 宮島 健 
樋尾麻衣子 杉山英之(代役 坂手洋二)  荻野貴継  武山尚史  山村秀勝 
町田敬介  西村順子 Tanikawa Shogo

今年9月に神戸演鑑の例会でPカンパニー、作・演出古川健による
拝啓、衆議院議長様という芝居を見ました
何か関係があるのかな?と思いましたが
この作品は坂手洋二さんが同じ岡山県出身で遠縁にあたる
棟田博氏の代表作
かつて渥美清主演で映画化され
国民的喜劇として成功を収めた『拝啓天皇陛下様』を
劇化することを暖めており
現在に繋がる書下ろした芝居だそうです

映画は監督・脚本 野村 芳太郎(のむら よしたろう
山田正助(ヤマショウ):渥美清•
棟本博(ムネさん):長門裕之•
博の妻秋子:左幸子•
鶴西:桂小金治
鶴西の妻:葵京子•
堀江大尉(中隊長):加藤嘉•
原一等兵(二年兵):西村晃•
柿内二等兵:藤山寛美
浦上准尉:多々良純
浦上の妻:小田切みき•
天皇陛下:浜口庫之助

そうそうたるメンバーです
『拝啓天皇陛下様』の愛読者である現代を生きる官僚が
戦後75年を経て「玲和」の世となった日本での「生きにくさ」「宮仕えの辛さ」を
かつての時代に思いを馳せながら耐えていく重喜劇
とパンプレットには書かれていました


あらすじ
現代を生きる官僚の「私」の前に『拝啓天皇陛下様』の登場人物である「山田正助」が現れる。敗戦を経て天皇が「象徴」に定められ、新たな元号が重ねられていることに、正助は驚愕する。今は、総理大臣殿が、この世界をまとめているのだと、正助は思う。そして、現在の時空間で、「私」と正助は、さまざまな事件に巻き込まれてゆく

現代を生きる官僚とは
モリカケで亡くなった赤木さんと重なります

ハイケイ、天ノウ ヘイカサマ。
陛下よ、あなたの最後のひとりの赤子が、
この夜戦死をいたしました。
前略総理大臣殿。
「僕の雇い主は国民です」と胸を張っていた男は、
あなたのウソを守るため、自分自身を捨てました。

舞台は映画の登場人物が現れ
現代を生きる人々が現れ
入れ替わりながら展開してゆきます
杉山さんの代役を務められた坂手さんが
舞台の下で映画の棟本博になり
亡くなった官僚にもなり
迫力ある言葉(朗読)を発しられました
事件の関係者さんたちにも
ぜひ見ていただきたい作品です


 

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